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【不動産が絡む相続①】共有不動産の相続

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共有不動産を相続する際のポイントについて教えて下さい。 

くり子ちゃん

1 共有とは、1つの物に対して複数の所有者がいる状態をいいます。

不動産の各共有者は自由に自らの持分を処分することができます。

また、各共有者において相続が開始すれば、相続人がその持分を承継取得することになります。

2 共有者の1人が死亡して相続人がいないときは、その持分は他の共有者に帰属します(民法255条)。

本来であれば、所有者のない不動産は国庫に帰属するはずですが(民法239条2項)、民法255条は共有についてはこれを修正し、所有者のいない持分を他の共有者に帰属させることにしています。

3 共有持分は特別縁故者による財産分与(民法958条の3)の対象となるかについて、最高裁判所はこれを認めています(最判平成元年11月24日)。

すなわち、共有者の1人が死亡し、相続人の不存在が確定し、相続債権者や受遺者に対する清算手続が終了したときは、その共有持分は、他の相続財産とともに特別縁故者に対する財産分与の対象となり、財産分与がされず、当該共有持分が承継すべき者のないまま相続財産として残存することが確定した時に初めて民法255条により他の共有者に帰属することになります。