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【不動産が絡む相続⑥】山林の相続

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山林を相続する際のポイントについて教えて下さい。 

くり子ちゃん

1 山林も、通常の土地と同様の所有権の対象となりますので、相続のあり方は基本的には通常の土地と同じです。

なお、土地に生立している樹木は、土地の構成部分ですが、立木法の適用を受ける樹木の集団は、建物と同様に、土地の定着物として土地とは別個の不動産となります(立木法2条1項)。

したがって、この樹木の集団は、相続においても土地とは別個に扱われます。

2 日本では昔から村落共同体が山林を支配・管理し、そこで生活に必要な産物の採取などが行われてきました。こうした支配・管理権は入会権と呼ばれ、その具体的内容については、各地方の慣習に従うものとされています(民法263条、294条)。

最高裁は、入会権について、「権利者である一定の部落民に総有的に帰属するものである」とし(最判昭和41年11月25日)、「村落住民各自が共有におけるような持分権を有するものではなく、村落において形成されてきた慣習等の規律に服する団体的色彩の濃い共同所有」である(最判平成6年5月31日)と判示しています。

このような入会権の主体は、各個人ではなく、村落共同体を構成する世帯またはその代表者である世帯主であると解されています。したがって、入会権は個人財産ではなく、民法上の相続の対象にもなりません(仙台高決昭和32年7月19日)。