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【不動産賃貸⑨】定期借家契約ってなに?

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定期借家契約とはどのようなものですか。

くり子ちゃん

1 定期借家契約は、期間が満了したときには、賃借人は、再契約の締結を求める権利を有しません

立退料を求めたり、居住継続の正当事由を主張したり、居住権を主張して居座ることもできません

定期借家契約をどの程度の期間として設定するかは自由に決めることができます。

ですから、1年未満の短期でも問題ありません(借地借家法38条1項後段)。

しかし、賃料を随時改定することはできませんので、長すぎるのは現実的ではありません(借地借家法29条2項)。

期間が満了したときは、この借家契約は確定的に終了します。

ただし、書面による再契約を結ぶことはできます。

2 借地借家法38条2項は、定期建物賃貸借をしようとするときは、賃貸人は、あらかじめ、賃借人に対し、当該建物の賃貸借は契約の更新がなく、期間の満了により当該建物の賃貸借は終了することについて、その旨を記載した書面を交付して説明しなければならないとしており、この説明がなかったときは、契約の更新がないこととする旨の定めは無効です(同条3項)。

借地借家法38条2項所定の書面は、賃借人が、その契約に係る賃貸借は契約の更新がなく、期間の満了により終了すると認識しているか否かにかかわらず契約書とは別個独立の書面であることを要します(最高裁平成24年9月13日判決)。

ただし、この書面は公正証書である必要はありません。