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【マンショントラブル②】管理組合の責任

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共用部分に起因する損害が発生した場合、管理組合はどのような責任を負いますか。

くり子ちゃん

共用部分に起因する損害が発生した場合、管理組合に損害賠償の責任があります

東京地裁平成23年5月24日判決は、漏水事故について、管理組合が水道管の占有者であるとして工作物責任(民法717条)を肯定しました。

東京地裁平成22年2月12日判決は、同じく漏水事故について、管理組合が漏水を止める有効な修繕を行わなかったとして、修繕義務又は保全義務違反、すなわち、債務不履行責任が認められると判断しました。

福岡高裁平成12年12月27日判決は、共用部分である屋上排水ドレーンのゴミ詰まりが原因となった事故において、管理組合において管理すべき共用部分に起因して個々の区分所有者に損害が発生した場合、その損害が最終的には全区分所有者でその持分に応じて分担されるとしても、まずは管理組合に対して請求できると判断しました。

これらの裁判例に対して、東京地裁平成21年1月28日判決は、管理組合がごみ置場及び倉庫の不法占拠を是正しなかったことについての損害賠償請求に関し、管理組合の管理業務は、管理組合がその構成員である区分所有者全体に対して負う責務であって、個々の区分所有者との関係において管理の義務を負う趣旨とは解されないとし、管理組合が管理業務を怠ったとしても、個々の区分所有者との関係で管理義務違反があるとして不法行為を構成することはないというべきであると判断しています。