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【境界確定・所有権確認④】境界確定訴訟とは?

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隣家との間で境界線について争いになっています。私としては、裁判で境界を確定したいと考えています。境界確定訴訟とはどのような裁判なのか教えて下さい。 

くり子ちゃん

1 境界確定訴訟は、異なる筆の土地の境界(筆界)、つまり、公法上の境界を確定するものであり、私法上の境界(所有権界)を判断するものではありません。

2 境界確定訴訟には、一般の民事訴訟である所有権確認訴訟と比較して、実務上、以下のような特徴があるといわれています。

裁判外での合意及び裁判上の和解ができない(最判昭和31年12月28日、最判昭和42年12月26日、盛岡地一関支判昭和40年7月14日)。

請求の放棄、認諾ができない。

原告が請求の趣旨において自己の主張する境界線を特定する必要はない(裁判所は当事者の主張にとらわれずに境界を認定できる。)(最判昭和38年10月15日、最判昭和39年4月17日、最判昭和41年5月20日、最判平成5年3月30日)。

被告は反訴を提起できない。

欠席判決(民訴244条)ができない。

証拠が乏しくても、裁判所はどこかに境界線を引かなければならない(大判昭和11年3月10日)。

自白の拘束力がない。

職権証拠調べが可能である。

控訴審での不利益変更禁止(民訴304条)の適用がない(最判昭和38年10月15日)。

判決の効力が第三者にも及ぶ(東京高判昭和59年8月8日、大阪地判昭和59年1月27日)。

3 このように境界確定訴訟は、通常の民事裁判と異なる性質を持っています。

境界確定訴訟を提起することを検討している場合には、早めに弁護士にご相談されることをおすすめいたします。