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【競売手続④】滞納処分による差押後の占有者と明渡猶予制度適用の可否

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滞納処分による差押後の占有者と明渡猶予制度適用の可否について教えて下さい。

くり子ちゃん

1 明渡猶予制度とは、抵当権者に対抗できない賃貸借により建物を使用・収益する者が所定の要件を満たす場合に、競売手続における代金納付時から6か月間明渡しを猶予する制度です(民法395条)。

2 民法395条は、①抵当権者に対抗できない賃貸借により抵当権の目的建物の使用又は収益をする者(民法395条1項柱書)であり、②競売手続の開始前から使用又は収益をする者(同項1号)であれば、明渡しが猶予される旨規定しています。

3 同条の文言解釈から、滞納処分による差押後の占有者であっても、競売手続の開始前からの占有者であれば、明渡猶予制度の対象となると判断した裁判例があります(東京高裁平成25年4月16日決定)。