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【競売手続⑥】執行官による土壌汚染の調査義務の有無

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執行官による土壌汚染の調査義務の有無について教えて下さい。

くり子ちゃん

1 不動産の現況調査を行うに当たっての執行官の注意義務については、現況調査を行うに当たり、通常行うべき調査方法を採らず、あるいは、調査結果の十分な評価、検討を怠るなど、その調査及び判断の過程が合理性を欠き、その結果、現況調査報告書の記載内容と目的不動産の実際の状況との間に看過し難い相違が生じた場合には、注意義務に違反したものとされます(最高裁平成9年7月15日判決)。

2 土地を対象とする現況調査に際し、執行官は、当該土地の土壌汚染の有無を常に調査しなければならないと解することは相当ではなく、対象となる土地の形状、占有関係その他の現況について通常行うべき調査に当たり、当該土地に土壌汚染が存在することを示す明らかな状況が認められるといった事情のない限り、当該土地の土壌汚染の有無を調査し、土壌汚染の存在又はその可能性について現況調査報告に記載すべき義務はないと判断した裁判例があります(東京地裁平成23年1月31日判決、東京地裁平成15年11月17日判決)。

3 土壌汚染の有無は、物件明細書の必要的記載事項(民事執行法62条1項)とはされておらず、実務上も、土壌汚染の有無等は物件明細書に記載されていません。