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【競売手続⑩】一括売却の要件

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一括売却の要件について教えて下さい。

くり子ちゃん

1 執行裁判所が、相互の利用上不動産を他の不動産と一括して同一の買受人に買い受けさせるのが相当であると認めるときに、これらの不動産を一括して売却することができます(民事執行法61条本文)。

2 一括売却の要件については、①目的物が執行裁判所を同じくする複数の不動産であること、②ある不動産を他の不動産と一括して同一人に買い受けさせることが、その相互の利用関係からみて相当であること(利用上の牽連性)、③1個の申立てにより(強制)競売の開始決定がされた数個の不動産のうち、あるものの買受可能価額で各債権者の債権および執行費用の全部を弁済することができる見込みがある場合(超過売却)には、債務者(所有者)の同意があることと解されています。

3 民事執行法74条2項、71条7号によると、売却の手続に重大な誤りがあることは売却許可決定の取消事由となるところ、一括売却をするのでなければ残余不動産の売却の見込みがないか、一括売却をすれば利用価値が高まり著しく高額な売却価額が期待できることが明らかな場合等のように、一括売却するのが相当と認められる場合に、一括売却の決定をせずに個別売却を実施したときには、同号に当たると解されます(東京高裁平成21年6月30日決定)。