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【不動産が絡む相続⑩】相続不動産の賃料債権の帰属

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相続不動産の賃料債権の帰属について教えてください。

くり子ちゃん

最高裁平成17年9月8日判決は、遺産である賃貸不動産を遺産分割により取得した相続人が、遺産分割の遡及効を主張して、相続開始後遺産分割までの間に生じた賃料を保管していた相続人に対して、賃料の返還を請求した事案につき、「遺産は、相続人が数人あるときは、相続開始から遺産分割までの間、共同相続人の共有に属するものであるから、この間に遺産である賃貸不動産を使用管理した結果生ずる金銭債権たる賃料債権は、遺産とは別個の財産というべきであって、各共同相続人がその相続分に応じて分割単独債権として確定的に取得するものと解するのが相当である。遺産分割は、相続開始の時にさかのぼってその効力を生ずるものであるが、各共同相続人がその相続分に応じて分割単独債権として確定的に取得した上記賃料債権の帰属は、後にされた遺産分割の影響を受けないものというべきである」と判示しました。

このように、相続不動産から生じた賃料は、遺産ではなく、遺産とは別個の財産として、各共同相続人が相続分に応じて単独で確定的に権利を取得することになります。