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【不動産賃貸㉚】保証人の義務はどこまで及ぶの?

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私は、約1年前に、友人がアパートを借りる際に、その保証人になりました。先日、その友人が借りているアパートの大家さんから連絡があり、友人が賃料を半年分も滞納しているので、契約を解除しました。保証人であるあなたのほうで滞納家賃、建物明渡しまでの損害金を支払ったうえ、建物を明け渡してほしい」と言われました。私としてはどこまで責任を負わなければならないのでしょうか。

くり子ちゃん

民法447条1項は、「保証債務は主たる債務に関する利息、違約金、損害賠償その他その債務に従たるすべてのものを包含する」と規定しています。

そのため、賃貸借契約における賃借人の保証人も明渡不履行の損害金の支払義務を負っています

それでは、保証人は、建物明渡義務についても負わなければならないのでしょうか。

この点、大阪地裁昭和51年3月12日判決は、建物明渡債務は一身専属的債務であり、保証人が代わって実現することはできず、建物明渡債務の保証債務は明渡不履行により損害賠償債務に変ずることを停止条件として効力を生ずるにすぎないとしています。

この裁判例によれば、建物賃貸借の保証人は建物明渡義務まで負うものではないということになります。

もっとも、賃借人が当該建物を明け渡すまでは、滞納家賃や損害金等を支払う義務が継続することになりますので、注意が必要です。