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【マンショントラブル③】共同利益背反行為とは?

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共同利益背反行為とはどのような行為をいうのですか。

くり子ちゃん

法6条1項は、区分所有者が「建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為」(共同利益背反行為)をしてはならない旨を規定し、区分所有者以外の専有部分の占有者にもこの規定を準用しています(同条3項)。

そして、共同利益背反行為が行われた場合またはそのおそれがある場合には、①法57条1項により、他の区分所有者の全員又は管理組合法人は、当該行為を停止し、その行為の結果を除去し、またはその行為を予防するため必要な措置を執ることの請求をなすことができるほか、②共同の利益に反する行為により区分所有者の共同の生活上の障害が著しく、①の方法では障害を除去し区分所有者の共同の利益を図ることが困難な場合には、専有部分の使用禁止(法58条)、競売(法60条)の裁判上の請求が認められます。

一般に共同利益背反行為には、単に財産管理的な観点からの共同利益のみならず、いわゆる共同生活的観点からの共同の利益も当然に含まれますが、ある行為が法6条1項にいう共同の利益に反する行為に当たるかどうかは、当該行為の必要性の程度、これによって他の区分所有者が被る不利益の態様、程度等の諸事情を比較衡量して決すべきものであるとされています(東京高裁昭和53年2月27日判決)。

共同利益背反行為に当たる行為については、建物の不当毀損行為、建物の不当使用行為、いわゆるニューサンスやプライバシーの侵害というように分類されます。