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【不動産が絡む相続⑭】換価分割の注意点は?

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不動産を売却し、その売却代金を相続人間で分配するという遺産分割協議をしようと思います。どのような点に注意すればいいですか。

くり子ちゃん

1 まず、遺産を共有とした上で、各持分を売却しようとする場合には、売却代金の分配方法(取得割合)のほか、買主や売却価額等の具体的条件が決定しているのであれば、それらの条件を遺産分割協議書に記載する必要があります。

仮に具体的な条件が決まっていない場合であっても、事後の紛争を防止するためには、最低売却価額、売却期限、売却代金から控除する必要の費目等を具体的に定めておくことをおすすめいたします。

なお、共同相続人全員の合意によって、遺産分割前に遺産を構成する特定不動産を第三者に売却したときは、その不動産は遺産分割の対象から逸出し、各相続人は第三者に対し持分に応じた代金債権を取得し、これを個々に請求することができるとされています(最判昭和52年9月19日)。

ただし、売却代金を一括して共同相続人の1人に保管させて遺産分割の対象に含める合意をするなどの特別の事情がある場合には、その合意に従うことになります(最判昭和54年2月22日)。

2 遺産の各共有持分を売却して売却代金(から諸経費を控除した残額)を取得した場合、通常の相続税のほかに、当該遺産の売却代金を取得した相続人については、譲渡所得税が課税されます。