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【不動産が絡む相続⑮】収益物件を現物分割する場合の注意点は?

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被相続人名義の賃貸マンションを相続人3人で共有する旨の遺産分割協議書を作成しようと思います。どのような点に注意すればいいですか。 

くり子ちゃん

1 共有物に関する一般的な注意点については、【不動産が絡む相続⑬】をご参照ください。

2 各共有者は、その持分に応じて、管理の費用を払い、その他共有物の負担に任ずるとされています(民253条1項)。

そのため、賃貸マンションにかかる固定資産税などの税金や清掃費、修繕費は、相続人3人が持分割合に従い負担することになります。

遺産分割協議書においては、例えば、まずは管理費用は賃借人から収受した共益費用の部分から負担することとし、これで賄えないときは、相続人3人が持分割合に従い負担する旨を記載しておくことが考えられます。

なお、共有者の1人が費用を負担したときは、ほかの共有者に対して償還請求をすることができ、ほかの共有者が1年以内に負担義務を履行しない場合は、費用を負担した共有者は、相当の償金を支払ってほかの共有者の持分を取得することができます(民253条2項)。

3 賃貸マンションの規模が大きい場合には、不動産管理業者に賃料の回収や清掃、修繕などの保守管理業務を委託することも考えられます。

このような場合には、管理契約の内容、家賃の振込先、書類の送付先、緊急連絡先などについて、遺産分割協議書や別途合意書にその旨の取り決めをしておく必要があります。

例えば、家賃の振込先は、共有者のうち代表者が一括して支払を受け、その後ほかの共有者に割り振るか、それとも管理会社に各共有持分に応じて振り込んでもらうのかなどを決めなければなりません。