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【近隣トラブル⑮】袋地通行権の消滅事由とは?

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袋地通行権はどのような場合に消滅しますか。  

くり子ちゃん

1 まず、袋地通行権は、袋地である場合に、法律が当然に権利として認めているものなので、消滅時効にはかかりませんし、権利放棄や廃止等の合意は無効です。

袋地通行権は、袋地でなくなり、袋地通行権を認めなくてもその土地を有効利用できる状況になれば、袋地通行権は消滅します

2 例えば、袋地所有者が、袋地に隣接し公道に面した別の土地を取得した場合には、もはや袋地通行権を認める必要はありませんから消滅します。

これは、囲繞地を通行したほうが便利であったとしても同様です。

また、袋地から公道に出ることのできる通路が新たに開設された場合にも、その通路が通行に適さないなどの特別の事情がない限り、袋地ではなくなるので、袋地通行権は消滅します。

この他、新規に購入した隣地に既存建物があり、従前のように自動車の通行ができない場合について、自動車利用のためにはその建物を改築するなどすればよいとして、袋地通行権の消滅を認めた裁判例があります(東京地判昭和48年5月14日)。